2020.11.01 12:24
2020年度 国際共同研究強化(B)
研究課題名:ベトナムにおける農民参加型水管理システムの基本デザインの研究
研究期間:2020年度~2023年度
内定額:15,860,000円「直接経費(12,200,000円)、間接経費(3,660,000千円)」
研究代表者:筑波大学 名誉教授 佐藤政良先生
研究分担者:筑波大学 教授 石井敦先生、福島大学 申文浩(分担額4,121千円)
研究概要
本共同研究の目的は、農業用水の参加型灌漑管理に関して、ベトナムが国として模索している有効かつ合理的な制度の基本デザインを、ベトナム水資源アカデミー参加型灌漑管理研究センターと共同開発することである。具体的活動としては、第一に、ベトナムと日本の水管理制度の相互評価のための共同討議を行う。第二に、ベトナムに灌漑の現地調査2地区(紅河デルタおよび中部河川沖積平野)を設定し、各地区における用水配分の現状と水管理行動を流量観測・現地調査に基づいて分析し、ベトナム水管理の課題・問題点の実証データによる検証を行う。この活動には、水需要が生じる場である集落レベルの農業経営、圃場形態、農地利用システムの現状調査・将来動向の分析を含む。第三に、以上を踏まえ、水管理国家目標の明確化とその実現手法の確立に向け、国と農民水管理組織の間の権限移譲・役割分担を含めたPIMの基本デザインを、上記センターとの総合討議を通して構築する。