2021.06.21 09:54
申文浩, 久保田富次郎, 請戸川の水を用いた水稲栽培における放射性セシウムの影響, 農業農村工学会誌89(7), 19-22, 2021
Moono Shin, Tomijiro Kubota,
Influences of Radiocesium in Rice Cultivation Using Irrigation Water from the Ukedo River in Fukushima Prefecture, Water, Land and Environmental Engineering 89(7), 19-22, 2021.
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東京電力福島第一原子力発電所の事故から10年が経過した。震災後,農業水利施設などの復旧工事や除染作業が行われ,2018年3月時点で福島県内の国直轄除染対象地区農地の除染が完了した。また,2020年3月まで帰還困難区域以外の旧避難指示区域の避難指示が順次解除され,住民の帰還とともに営農が再開されつつある。本報では,東京電力福島第一原子力発電所から約10km圏に位置する除染後の水田において,集水域の放射性セシウムの沈着量が多い請戸川の水を用いて,震災後初めて実施した水稲栽培試験において,用水を通じて流入する放射性セシウム量をはじめとする放射性セシウムの動態や生産された玄米への影響について報告する。
キーワード: 放射性物質,放射性セシウム,営農再開,震災復興,農業用水